Windows
レコンポーザ 95 on Windows 11
はじめに †
- 昔(1990年代~2000年代頃)まで、レコンポーザという数値入力型の MIDI シーケンサーがありました。Come on Musicという会社が販売してました。
- 自分は大好きだったのですが、残念ながら倒産してしまい、レコンポーザ 98が最終バージョンとなっているはずです。
- 自分が当時買ったのは95版でしたので、以下、レコンポーザ 95 をどのようにWindows 11 で使用するのか、つらつら書いて行きたいと思っています。
レコンポーザ関連、参考サイト †
- レコンポーザ for Windows95 を Windows11で使えるようにする
- レコンポーザ for Windows95 Release3 Update Kit-01 (1998/04/23)
- レコンポーザ/98秘伝書
- 音色の設定(T's Square)
Install †
レコンポーザ、本体のインストール †
- レコンポーザ 95 のCDから普通にインストールします。
インストールにはシリアル番号が必要です。
レコンポーザ、パッチのインストール †
- これ、必須です。。。インストールしないとg36形式のMIDIファイルを上書き保存できないです。。。
過去に作ったファイルに影響するので、パッチはマストであてましょう。
- (2025/5/9時点) パッチがアップロードされているリンクは以下です。
レジストリの変更 †
- 参考サイト
- レジストリエディタを開く。(ファイル名の実行から regedit で起動)
- 「.g36」ファイルの関連付けの修正
- 以下のPathを開く
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\rcfw.SongDocument
- 文字列のレジストリを作成
- 「エクスプローラーで拡張子「.G36」の名前を変更/削除するとハングする」の対応
(参考サイトでは発生しない、とありましたが、自分の環境では発生しました)
Windows互換モードの設定 †



自動(定期)保存(バックアップ)ができない問題,というか設定全般が不安定問題 †
- 以下の設定ファイルを直接編集した方が楽です。。。
以下2つは代表的なものを記載してますが、GUIで設定 -> 差異確認とすれば大体わかります。。。
C:\Windows\RCFW95.INI
定期バックアップ、自動保存 †
- どうも定期的にはバックアップしてくれないっぽい?あったらラッキー位に思っていた方が良いかもです。

ファンクションキーの ST GT 設定 †
リズムK#アサインについて †
- .iniファイルの設定の他にrcpやr36ファイルでも情報を保持するような気がします。。。
あくまでも新規ファイルを作る時、iniファイルを参照しているような。。。
多分ですが。。。
管理者権限実行しない時のRCFW95.INIのPath †
%localappdata%\VirtualStore\Windows\RCFW95.INI
その他 †
プレイパレットを右クリックした際、「プロパティ」が表示されない †
- 2画面の場合、別画面の端っこの方に表示されてる時があります。。。
Shift + 矢印で複数選択するとマウスカーソルに引っ張られる †
- 自分はShift + 矢印の選択を設定から無効化。代わりに Ctrl + c, v で代用。
- ちなみに切り取りなどは、 k を押してから、上下キーで複数選択できます。
- 何かキーを押してから、矢印キーで複数選択は基本のようです。
MID(SMF,Standard MIDI File)からRCP(R36)ファイルへ変換する †
- レコンポーザのSMF読み取りにバグがあるらしく、ハングアップして開けません。。。
なので他のソフトを使用して変換します。
変換に必要なソフトのダウンロード †
- MSR(変換するためのソフト本体)
- MSR(Vector)
- なんと、PC9821 MS-DOSのソフトだそうです。。。
あたり前ですが、現在のWindows11では動きません。。。
- MS-DOSエミュレータ(DOSBox)
設定,手順 †
- MSR
- 詳細は必ずMSR.DOC(テキストファイル)を参照
以下で紹介する以外のオプションについて、詳細な説明があります。
- MID(SMF)ファイルはMSRフォルダへコピーして起きましょう。
ファイル名は8文字以内(ピリオドと拡張子は除く)にしておかないと「~」を使う関係でわかりにくくなります。
- 以下は自分の場合です。
- レスポンスファイルの作成
respon.txt
オプション | 説明 |
-r1 | 出力ポートを自動的に検出し R36 を生成します。 PORT No.0 をPORT-A、それ以外を PORT-B に出力します。 ポート指定メタイベントがなければ、そのトラックは PORT No.0 として扱います。 |
-p | 最初に出現するテンポ値を基準テンポ値とします。 |
-t480 | 出力 RCP FILE を xxx で 指定されたタイムベースに変換します。 ただし、元の SMF より大きな値は指定できません。(例 -t192) |
-e | Exclusive を RolDev, RolBase, RolPara にできるだけ変換します。 デフォルトでは総て Track Exclusiveとして変換します。 RolDev, RolBase, RolPara に変換できるかどうかの判断は以下の条件で行っています。 ・パケット長が 11 BYTE ・Maker ID が Roland ・DT1 である事。
|
-r1
-p
-t480
-e
- batファイルの作成(DOSBoxでコピペができないので作っておいた方が楽です)
- DOSBox
変換 †
- DOSBoxの起動
- 「convert.bat」の実行
- レコンポーザで開けることの確認
エラー「トラックデータが一杯になり、実行できませんでした」 †
- トータルステップ数の最大が16370位?
- Freeに余裕があるのに「トラックデータが一杯になり、実行できませんでした」と表示される。
- rccというソフトを使って圧縮しました。。。上記のDOSBoxで実行します。
MSRと一緒のフォルダへ入れておきました。
- ダウンロードリンク
- 使いかた
- rccのもう少し詳細な説明
- どこまで圧縮するか?
機能 | コンパクトレベル | 必須 (選択不可) | おすすめ レベル3 | 備考 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
同じフレーズを Same Measure で設定する | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
繰り返し処理を LOOP で設定する | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
休符を他の場所に合体させる | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
休符のK#を一定に設定する | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
タイをまとめる | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
小節位置変更コンパクト機能がある | × | × | × | 〇 | 〇 | | | |
小節辞書登録コンパクト機能がある | × | × | × | × | 〇 | | | |
Same Measure - Sort & Loop 機能 | × | × | × | 〇 | 〇 | | | |
Roldev# Rolbase NRPN RPN の重なる処理を取り除く | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | | 〇 | |
Control data 全般の同 Step 取り除き処理 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | | 〇 | |
ミュージックキーを消す | | | | | | | | オプションで指定可能 |
コメントを消す | | | | | | | | オプションで指定可能 |
全小節監視による重複パラメータ削除 | | | | | | | 〇 | オプションで指定可能 (REVERB , CHORUS , PITCH , EXSPRES , VOLUME , etc..) |
- batファイル例
小節線がバラバラ †
- 各トラックの最初の小節において、STが0スタートになっていない
->別のソフト(Domino)などを使用してスタートを0に統一する。
個人メモ(ステップ入力) †
物理接続 †
- 音源(SC-8850) - PC : USB
- MIDI keyboard - 音源(MIDI IN 1)
レコンポーザでの設定 †
MIDIインターフェイスの設定 †
- 「その他」-「環境設定」-「MIDIインターフェイスの設定」
- 「Aポートの出力先」:「Roland SC-8850 PART A」
- 「MIDI入力ポートA」:「Roland SC-8850 MIDI IN 1」
- 「演奏のしかた」:「PolyMessageMIDIを使う」
エディットモードの設定 †
- トラックエディタを選択
- 「その他」-「エディットモードの切り替え」: MIDI(fkey)
- トラックエディタを選択した状態で「=」キーでも切り替えられます。
- 現在のエディットモードはステータスバーに表示されます
コンダクター †
- 「MIDI THRU」 : ON